美しい自然を満喫!春の登山
気候的にもちょうどよく、美しい自然を満喫できる春は登山に最適なシーズンです。
天候も安定しやすいので初心者の方も楽しむことができます。ぜひ春の山に出かけてみませんか?
春山ならではの楽しみ方
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お花見登山
春ならではの花を見たり、写真を撮ったりしながら登山。
山によって咲く花も違い、同じ山でも行く時期に
よって違う花を楽しめる。
咲いている花の写真を撮ると花の種類を検索できる
アプリ(花しらべ)もあるので、調べながら登るのも楽しい。
YAMAPというアプリではユーザーの登山履歴から
花の開花状況などの情報を得られる。 -
新緑登山
森林浴をしたり、真夏ほど暑くない稜線を歩くのも
清々しく気持ちが良い。 -
山菜採り登山(公有地のみ)
わらびやフキノトウを採り、山頂で揚げるなど
調理して楽しむのも春ならではの楽しみ方
初心者向けの春山
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六甲山(標高931m) 所要時間/4時間20分
海が見え、天気が良ければ淡路島も!六甲山頂からは山々だけでなく、神戸市街や海の景色を楽しめます。
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ポンポン山(標高679m) 所要時間/2時間30分
車で上の方まで行けば短い歩行時間で
山頂に登ることができます。時期によっては
カタクリや福寿草など期間限定の花が楽しめます。
山頂でポンポンと音がする!
自分の耳で確認しに行ってみてください!- カタクリ
- 福寿草
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金剛山(標高1,125m) 所要時間/3時間30分
大阪を代表する名山です。バリエーション豊富で、体力に応じたコース選びができます。
山頂にライブカメラがあり、ネット上のライブ配信に映るかも!?!? -
生駒山(標高642m) 所要時間/3時間
平日でも常に登山者が多く、初心者でも安心して気軽に登れます。
「ぼくらの広場」という広場があり、大阪平野の眺望が良く開放感がありくつろげるビューポイント。 -
愛宕山(標高924m) 所要時間/5時間
火伏の神の総本山で山頂に神社があり、クリンソウが見られます。嵐山の方へ下山すれば観光もでき、
アフター登山が充実します。
今回ご紹介の所要時間はあくまでも参考タイムとなります
実際に山に行く場合は、登山地図等のコースタイムを
参考に、計画をしっかりたてて出かけましょう。
日帰り登山のプラン
- 9:00
登山口から出発(準備体操)
※駅でトイレは済ませておく!下山するまでトイレがないことが多い。 - 10:00
休憩(約5分~10分)
- 11:00
休憩(約5分~10分)
1時間から1時間半ごとぐらいに休憩をとる。
水分補給と行動食などでエネルギーチャージし、疲労を軽減する。
衣服の脱ぎ着をする事で、汗をかき過ぎないよう体温調節をする。 - 12:00
山頂に到着、昼食
- 13:00
下山開始
- 14:00
休憩(約5分~10分)
- 15:00
下山完了(整理運動)
※遅くても16:00には下山完了
春でも暗くなるのは早い。山(特に下の方)は木に覆われているので暗くなりやすい。
下山後、近くに観光地や温泉があればそこで疲れをとるのも良い。
未経験者の不安を経験者に聞いてみた!
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Q.普段、運動をしていません。いきなり登山をして登り切れるのでしょうか??
A.登山は山頂に辿り着くことがすべてではありません!心配しなくて大丈夫です!
登山では下半身をよく使います。なので普段から運動をあまりされない方だと膝が痛くなったりする
ことはあります。
ただ、山頂までたどり着かなかったとしても、お花や非日常の景色を楽しんだりすることもできますし
途中の有名なスポットを目標に歩くこともできます。1回目で山頂にたどり着けなかった山でも、山頂まで行くことを目標に設定し、繰り返し上って徐々に
距離を延ばしていくという楽しみ方もあります。
地図には「A地点からB地点まで平均的に何分かかる」という情報が書かれているので、それを見ながら
自分たちのペースを考慮して計算を立てれば、体力に合った登山を楽しめると思います! -
Q.登山初心者がいきなり1人で登ることは危険でしょうか?また、考えられるトラブルを教えてください。
A.比較的コースがわかりやすく、短時間で登れる山であれば1人でも登れる事もあるとは思いますが、
できれば最初は経験者と行く事をおすすめします。
経験者に引率してもらったりして経験を積み、地図を見る、余裕を持った計画を立てる、
トラブル発生時の対処法などを自分でできるようになれば、1人でも問題ないと思います。
ただ、六甲山などのルートがいくつもある山は、霧などの発生時に標識を見逃してしまい、道に迷う
可能性もあります。
また、足を滑らせて滑落した場合に1人だとなかなか見つけてもらえないというリスクもあります。
道に迷った場合はまず不明点まで引き返し、それでも正しい道に行けない時は谷筋へ下らず、
山の尾根の方に向かうようにしましょう。その方が探してもらう時に見つけてもらいやすかったりします。 -
Q.春山と聞くと残雪がないかという心配もあるのですがいかがでしょうか?
A.4月以降は雪がないので心配ないと思います。
3月頃までは愛宕山や六甲山の北側(有馬側)には雪が残っていることもありますのでそこは注意が必要です。 -
Q.初心者登山でも昼食を作ったりできますか?
A.調理器具を持っていくとなると荷物が重くなるので、最初のうちは魔法瓶(サーモス)にお湯を入れて
持っていくと70℃くらいには保てるので、カップラーメンを作ったりコーヒーを飲んだりできます。
荷物を担げるようになったら、アルミ製の食器(メスティン)やガスバーナー等をそろえて、徐々に
道具を増やしていく楽しみもあります。入門者向けの食器とバーナーがセットになったスターターセット
などもあります。
少し重くなりますが、ホットサンドメーカーを持って行って調理したりもします。スタッフおすすめのメニューは
「もっちりあんバターホットサンド」
バターを塗った食パンに大福を2つ挟んで
ホットサンドメーカーで焼くとバターの塩気と
あんこの甘さが最高です!調理器具を1つ買うとその器具に
特化した調理本などもあるので、
料理レシピのレパートリーも広がりおすすめです。
春山登山グッズ
必需品
- ●トレッキングポールご購入はこちら
(疲労軽減の役割、最近はコンパクトに折れ曲がり、ザックに収まるものも多い)
- ●ヘッドランプご購入はこちら
(行動時間が長くなった時や怪我をして動けなくなった時等のため)
- ●水筒(最低1L以上)またはハイドレーションご購入はこちら
(気が付くと思ったより減っていることもあるので残量に注意!)
- ●コンパスご購入はこちら
(地図を読むために地図上の現在地を把握し、目的地へのコース確認をするため)
- ●常備薬(持病の薬、鎮痛薬、目薬など)
- ●虫除けご購入はこちら
- ●ホイッスル(緊急時に救助を呼ぶ)ご購入はこちら
- ●モバイルバッテリー
(登山中の写真撮影、登山アプリ起動、家族への安否・
緊急時の連絡手段として必要不可欠なスマホのバッテリー補充) - ●地図
- ●行動食ご購入はこちら
- ●レインウェア
(雨除けでなく、風除けにもなり防寒着としても役立つ)
- ●コンパクトダウンやフリースなどの防寒着ご購入はこちら
- ●救急用品(絆創膏、テーピング、湿布薬、ハサミ、爪切りなど)
あると便利
ウェア
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【トップス】ご購入はこちら
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①網状になっているインナーウェア
→汗が肌の表面に触れるのを防いで汗冷え予防
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②長袖シャツ
→気温によって素材を選択
(最高気温が20℃越えの時はポリエステル等の化繊、
最高気温15℃以下の場合はウール) -
③半袖シャツ
→長袖シャツだけでは少し寒いけれど、
体の中心部分を冷やしたくない時 -
④薄手のウインドブレーカー
→暑ければ脱ぐこともあるのでコンパクトで軽いものが良い
- (⑤薄手ダウンやフリース→休憩の時など肌寒いときに)
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①網状になっているインナーウェア
- 【ボトムス】ご購入はこちら
基本的には3シーズン用のロングパンツ1枚で良い。
中に膝などのサポート機能がついたタイツを履くと足への負担軽減 - 【ソックス】ご購入はこちら
ウールと化繊(ポリエステルやナイロン)の混紡のもの
※基本的には60%以上ウールのものが良い。基本的にはふくらはぎくらいまでの長さ
「中厚」表示のものやパイル編みのもの等、クッション性があるものを選択 - 【帽子】ご購入はこちら
キャップよりつばが広めのハットのほうが紫外線から首や耳も
守れるのでベター。風が強いこともあるので紐つきだと良い。
(紐なしのものに別売りのハットクリップを付けるのでも良い) - 【手袋】ご購入はこちら
手の保護や日除け用にインナーグローブをする。素手でも問題はない
シューズ
春山初心者は基本的には足首まではサポートのある
ミドルカットが良い。
(足首がある程度固定されつつ、重さも重すぎない)
ハイカットだとよりしっかり固定されるが、その分重さが重くなる。
また、平地はミドルカットの方が足首の可動域があり歩きやすい。
防水機能付きで底が固いものがベター(底が固い方が不安定な
場所の歩行時に踏ん張りがきいて安定するため、バランスを取りやすい)
素材はナイロン素材、レザー素材などそれぞれにメリット、
デメリットがあるので好みで選ぶ。むくみなども考慮し、
履いた時に指先1本分隙間がある方が良い。
※シューズによって幅や高さも異なるのでお店で実際に
履いてみることをお勧めします。
ザック
昼食で自炊をしない場合など、荷物が必要最小限のときは
25Lぐらいのデイパック。調理器具など持っていく場合は30L
(30Lを持っていれば1泊2日にも対応可能)
ウエストベルトは肩への負担を分散させるのでついているもの
を選ぶべき。ウエストベルトにパッド(クッション)が付いて
いるものの方が良いが、紐だけでもあるとザックの横揺れを
軽減できるので体への負担を減らせる。
自分の身長にあった背面長のザックを身につける
(背面長Sは大体41-42cmなので身長160cmくらいまでの人向け)
☆正しい背負い方
①全体的にストラップを緩めた状態で背負う
②おへその下にくるようにウエストベルトの位置を調節しベルトを締める
③脇、肩と下から順番にストラップを締めていく
☆荷物を詰めるときのポイント
重いもの(水分など)は一番下ではなく真ん中に入れる。
(下から雨具やウェア→水→その他)
重心が少し高くなることによって同じ重さの荷物でも軽く感じられる
※上記は選ぶときの目安。人それぞれ体に合うリュックは違うので
店頭で一度背負って選ぶ方がベストなものを見つけられる。
登山時のマナー
- ・登山者とすれ違う時は必ず挨拶
- ・下りより登る人が優先
- ・前の登山者を追い越す時は挨拶をしてから幅の広い安全な場所を選んで。
- ・高山植物を採取したり持ち帰らない
- ・出たごみはすべて持ち帰る